映画『箱の中の羊』(英題 Sheep in the Box )の完成披露試写会がTOHOシネマズ六本木ヒルズにて開催され、是枝裕和監督をはじめ、綾瀬はるか、大悟(千鳥)、桒木里夢、寛一郎、柊木陽太、野呂佳代が登壇。是枝監督は、劇中で夫婦役を演じた綾瀬と大悟について語った。

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物語の舞台は、“少し先の未来”。息子を亡くした夫婦はヒューマノイドを迎え入れ、再び家族としての時間が動き出す。やがて一家を待ち受ける、想像を越えた未来とは。日本映画では『万引き家族』以来8年ぶりとなるオリジナル脚本となり、第79回カンヌ国際映画祭コンペティション部門にも選出された。
タイトルの『箱の中の羊』は、「星の王子さま」の一説に由来するそうだが、この日、是枝監督は物語の着想を明かした。「もともとは2年ちょっと前に、ネットニュースで中国で死者を生成 AIを使って蘇らせるビジネスが人気という記事を見たことで、「そういうのが始まるな」、「そういう時代だな」って思いました。そこから取材をして、たまたま別件で中国に行ったので、その起業をした方にご連絡して、二十代の社長さんでしたけどもインタビューができました。『今のところそのパソコン上(画像と音声データ)でしたできないけども、10年以内にロボット工学の進化に合わせて、『ただいま』って帰ってくるところまで、自分のビジネスを広げたい』と話されていて、そうなると結構大変なことにはなるけれども、じゃあそれが実現した未来の設定で書いてみようかなと思いました」。
綾瀬と大悟が演じた甲本夫婦役について、綾瀬が「最初はびっくりしたんですけど、すぐに面白そうだなって思いました」と語れば、大悟は「ね、そう言ってくれるんですよ。こっちの方がびっくりしましたよ。(自分が演んじて)だ、大丈夫ですか?と監督にも聞いたんです。その時、監督は『大悟さんが思うほど違和感ないですよ。全然僕の中では普通ですけど』と……。」とのことだったが、是枝監督は、「見終わると多分皆さん『こういう夫婦はありだな』って思っていただけると思うんです。逆に最初は違和感があった方がいいんですけどね。ご本人にね、『違和感ありますよ』とはなかなか言えないじゃないですか(笑)」とのことで、狙い通りという感じ。
夫婦の息子役とヒューマノイドの翔(かける)役を演じた桒木。難しい役であることは疑いの余地もないところ。桒木は、「監督から『自分で自分らしくやっていいよ』って言われたので、普通に自分らしくやってっていう感じでした」とハキハキと答える。そんなのことを是枝監督は「本当に伸び伸びしてて、今は緊張した風なことをよそいきで言ってますけど、現場でずっと大悟さんの頭をなでなでしていましたし、ずっと遊んでいたね」と振り返るのだった。
柊木は、『怪物』に続いての是枝組。ヒューマノイドのリーダー役だったが、「僕は監督から『好きなようにやっていいよ』っていうのは変わらなくて」と語り、前作のときとの違いを問われると「怪物の時は、小学校4年生で周りを見る余裕がほとんどなくて、あんまり記憶がないというか……」となるものの、しっかりと「今回の撮影、楽しかったです」と語った。
寛一郎は、大悟演じる健介が社長を務める工務店タケマンの従業員役。寛一郎は「僕も(桒木)里夢と同じで、『好きにやってください』と言われました。何か指示を出してもらった方がそのレールに添えるので、いや、怖かったですね」と明かせば、是枝監督は「僕が介入せずに大悟さんとふたりの間合いでいろいろ作ってもらって、いいとこ切り取るぞと思っていました」と。
野呂は、注文住宅の施主で、綾瀬演じる建築家・音々(おとね)のクライアント役。自身の撮影以外にも甲本家の3人のシーンの撮影を見学したという。「撮影の時は、はるかちゃんと(野呂の夫役の)角田さんと私と監督で空き時間にお話してた時に、大悟さんの芝居の凄さみたいな話題になっていて」気になったのだそう。実際に見学をしたら、「大悟さんがセットから降りてきて『どやった?』と言われました」とエピソードトークを披露。
大悟曰く「バラエティ番組用のネタにできると思ってのこと」だと説明し、このタイミングでさらに是枝監督に『是枝ネタ』を番組で話すお許しを得ていた。
完成披露の写真は追って掲載いたします。
映画『箱の中の羊』予告編
©2026フジテレビジョン・ギャガ・東宝・AOI Pro.
映画『箱の中の羊』あらすじ・作品データ
息子を亡くして2年、建築家の音々(おとね)と工務店の二代目社長を務める健介の甲本夫婦は、息子・翔の姿をしたヒューマノイドを迎え入れることになる。
彼が到着した日、「おかえり」と駆け寄り喜びを隠さない音々と、戸惑いを隠せない硬い表情の健介。「パパだよね」と問いかけられた健介は、「おじさんでええよ」と答えるのだった。
少しずつ動き始める家族の時間。静かに広がっていく波紋。ほどなく予期せぬ事態が起こり、夫婦がそれぞれに抱く息子の死への想いが露わになっていくのだった。(2026年/日本映画/125分)
監督・脚本・編集:是枝裕和
出演:綾瀬はるか 大悟(千鳥)
桒木里夢 清野菜名 寛一郎
柊木陽太 角田晃広 野呂佳代 星野真里 中島歩
余貴美子 田中泯
音楽:坂東祐大
製作:フジテレビジョン ギャガ 東宝 AOI Pro.
製作プロダクション:AOI Pro.
配給:東宝 ギャガ
©2026フジテレビジョン・ギャガ・東宝・AOI Pro.
映画『箱の中の羊』公式サイト
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是枝裕和監督『箱の中の羊』オリジナル脚本で描く家族!