あのちゃんCV『しらぬひ』主人公・湊とは?
「コミックス・ウェーブ・フィルム」が、『すずめの戸締まり』以来約4年ぶりとなる劇場新作アニメーションとして、新鋭・片野坂 亮監督と共に作り上げた『しらぬひ』を公開。あのちゃんがCVを務める主人公・湊に注目した。
監督は、商業アニメーション映画初挑戦。スーパーの鮮魚コーナーで働く傍ら、フリーの映像作家として実写映画やアニメーション作品の自主制作を続けてきた手腕がコミックス・ウェーブ・フィルムに認められ、異例の大抜擢となった。

©2026 片野坂亮/しらぬひ製作委員会
「コミックス・ウェーブ・フィルム」は、2007年に設立されたアニメーションスタジオ。前身のコミックス・ウェーブ時代から物語性あふれる作品を手掛ける独自路線を貫き、新海誠監督の『秒速5センチメートル』(07)や『言の葉の庭』(13)、『君の名は。』(16)、『天気の子』(19)、『すずめの戸締まり』(22)を筆頭に、骨太な作品を世に送り出してきた。
タイトルは、舞台となる町の海で、夜を迎えると水平線の彼方に浮かぶ、“しらぬひ”と呼ばれる不思議な光にまつわる伝説を示している。“ひとつだけ願いを叶える光”である“しらぬひ”に祈りを捧げるが、その願いは、やがて呪いへと変わっていく。

©2026 片野坂亮/しらぬひ製作委員会
本作の主人公となる10才の少年・湊の声を担うのは、あの。音楽活動に加え、俳優、声優、タレント、モデルと、多岐にわたる才能を魅せ続けるあのが、また新たな表現力で本作に命を吹き込んでおり、“少年の声を吹き込むのは初めてで挑戦的でしたが、子どもでありながら子どもらしくいることのできない環境に身を置く10才の揺れ動く感情を精一杯演じさせていただきました”とコメントを寄せている。
片野坂監督は、アフレコ収録時の貴重なエピソードを明かす。「アフレコ当日、あのさんが僕のそばに来て『何でも言ってください。何でもやります』と声をかけてくれて、ものすごく救われました。実際、僕が演出したテイクよりも彼女が自分で噛み砕いてくれたファーストテイクが正解だったことも多々あり、様々な点で助けていただきました」と収録を振り返った。
本編映像では、父との荒んだ日々の中、負の感情をずっと押し殺してきた湊が、べんちゃんの前で涙とともに胸中を打ち明ける瞬間を捉えている。涙を流す湊を目の当たりにしたべんちゃんが、そっと抱きしめながら「湊、泣かないで」と語りかけると、ふたりの立つ弁天島の地面から幻想的な光が放出される。上空まで瞬く間に光が立ち上がっていく光景を前に湊は、涙が止まり驚きの表情を浮かべている。しかし湊へ言葉をかけるべんちゃんは消えつつあり、その声はもはや聞こえない―。青葉市子の歌声とコミックス・ウェーブ・フィルムの手掛ける光の描写が、ふたりの思いと美しく重なるシーンは必見だ。
愛を求め続ける少年が、次第に自分の存在と引き換えに破滅を願ってしまう切実さ。愛と暴虐、喪失と赦し、消滅と再生。暗い海に浮かぶ一筋の光=しらぬひのように、見つけてもらえない誰かを照らし、憎しみの奥底で消え入りそうな心をそっと抱きしめるはず。ぜひ大画面のスクリーンで、少年の選択のその先を確認いただきたい。
映画『しらぬひ』本編映像
©2026 片野坂亮/しらぬひ製作委員会
映画『しらぬひ』(ギャガ 配給)は2026年8月21日[金]より全国順次公開
©2026 片野坂亮/しらぬひ製作委員会
映画『しらぬひ』あらすじ
1996年、夏の終わり。陽光が波間にきらめく海辺の田舎町。10歳の少年・湊(CV:あの)は、酒におぼれる父・マサル(三木眞一郎)とともに、息をひそめるように暮らしていた。
妻を失ったことで自らを見失ったマサルは湊に目もくれず、二人の家は荒れ放題。荒んだ毎日にうんざりする湊だったが、そんな彼の唯一の心の拠り所は、海に浮かぶ小さな島・弁天島に現れる少女の姿をした神さま、“べんちゃん(花澤香菜)”だった。彼女と過ごす時間だけは溜め込んだ想いを吐き出し、自分の感情を取り戻すことで、ほんの束の間絶望を忘れられる。湊にとっては生き抜くための大切な支えだったが、無情にもべんちゃんとの別れが近づいていた。(2026年/日本映画/カラー/ビスタ/5.1ch/36分)
出演:あの 花澤香菜 三木眞一郎
原作・脚本・監督・作画監督:片野坂 亮
音楽:梅林太郎 主題歌:青葉市子「しらぬひ」(hermine)
美術監督:小林海聖 色彩設計:山本智子 撮影監督:津田涼介
制作プロデューサー:濱﨑周平 プロデューサー:新井修平
アニメーション制作:コミックス・ウェーブ・フィルム
製作:しらぬひ製作委員会
映画『しらぬひ』公式サイト
公式SNS X(旧Twitter )@shiranui_movie| Instagram | TikTok
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