映画『ベスト・キッド』来日会見

映画『ベスト・キッド』来日記者会見/武術に大事なこと、とは?!

映画会見/イベントレポート

[シネママニエラ]自らの道を切り開こうとする少年と、それを導く師匠。伝説の世界的大ヒット映画『ベスト・キッド』が、ウィル・スミス&ジェイダ・ピンケット・スミス夫妻のプロデュースのもと、ジャッキー・チェン&ジェイデン・スミス主演で再降臨!

映画『ベスト・キッド』来日記者会見/武術に大事なこと、とは?!
ジャッキーとジェイデン、ジェイダ、ウィルのスミス一家、映画『ベスト・キッド』来日会見にて

日本での公開に先がけ、プロモーション来日をはたしました。本作の企画についてウィル・スミスが、「真に素晴らしい物語というのは時代を超えて継がれるべき! 『ベスト・キッド』は今ぜひ伝えられるべきだと思う。ジェイデンの世代はオリジナルを知らないからこそ、この作品に込められたテーマをぜひ知ってほしかった」と語りました。

武術は、相手をリスペクトすることが大事!

師匠役のシリアスな演技が見事にハマったジャッキー。出演の経緯など、この会見ではすべて英語で述べました。
「最初にウィルから電話があったとき、自分としてはしっくりこない感じがした。でも脚本を読んだらとても良かったので、「誰が師匠役?」と聞いたら「君だよ」と言われて(笑)。僕も随分と歳をとったもんだなと」と苦笑い。いざ演じてみると「師匠役って楽だな~」。「ジェイデンがジャケットを着たり脱いだりするのを見ているだけで、「はいランチ!」ってね。今回は皆さんにいつもと違うジャッキーを見せられて本当に嬉しい。これまではアクションやコメディで“演技ができるファイター”だったけれど、この映画では違う。僕はずっと“闘える役者”になりたかったので嬉しい経験でした」。

「武術というのは、闘うだけでなく相手をリスペクトすることが大事」だとジャッキー。脚本の段階でそのテーマは存在し。「「ジャケットを脱げ、ジャケットを着ろ」というシーンは僕が考え、「集中しろ」はウィルが付け加えました」。
「修行シーンは難しかったです。ジャケット脱ぐ&着るのシーンはジャッキーと初めて一緒にやったシーンだったから。最初は厳しいかも……とちょっと怖かったけど、今となっては一番好きなシーンのひとつです」とハキハキ答えるジェイデン。「全員が力を合わせて特別なものに仕上がったと思います」とジャッキーが胸をはるだけあり、その成果は数字としても残りました。実は、6月の全米公開では週末3日間で興行収入5,600万ドルをあげ、初登場第1位を獲得しているんです。

世界で価値ある存在にいかになるか
血と汗がにじむ努力をしなければならない

小さな名優ジェイデンについて、ウィルの思いを知ることに。「僕らはジェイデンのことを子供扱いせず、小さな大人として扱いました。彼は自分の人生に責任を持ち、ゆくゆくは僕らの人生も支えなければならない。まるで狩りを教えるように。俳優であるということがどういうことか。それだけではなく、世界で価値ある存在にいかになるか。そのためには血と汗がにじむ努力をしなければならないってことを常に考えてもらいたい」と先輩として。また「自分の部屋で涙をポロポロと流しながら練習している息子を見て、「絶対にやりたい!」という熱意に感動した」という父親としての心情も吐露。

ジェイデン・スミスが「中国のお父さん」と呼ぶジャッキー・チェンからは、「彼のような才能ある人に会ったことがない。撮影が終わってから「ぜひトレーニングを続けてほしい」と伝えたよ。なんといってもジェイデンの姿は、若い頃の自分を見ているよう。だからジェイデンも、いずれきっと師匠役になるでしょう」とコメント。

本編を鑑賞すると主人公ドレの成長と、師弟愛に心を揺れ動かされる。そのため案の定、続編製作に関する質問も出ました。するとウィル・スミスが代表で答えてくれました。「続編の話はしています。ここまで成功していると、次はオリジナルとどう違うものをつくるかというのが難しいし、怖くもあります。でもオリジナルに敬意を払いつつ、新しいものをとりこんでアグレッシブにトライしたい」

オリジナルの『ベスト・キッド』に感動&興奮した人も、オリジナル未見の人も楽しめること請け合いの作品になっています。

原題=The Karate Kid
日本公開=2010年8月14日
配給=ソニー

公式サイト bd-dvd.sonypictures.jp/bestkid
ウィル・スミス「実写アラジンはディズニーの魔法だ」
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