七代目市川染五郎「石橋」披露を振り返る@歌舞伎座

映画会見/イベントレポート 東京国際映画祭

中谷美紀と市川染五郎[シネママニエラ]歌舞伎俳優の市川染五郎が舞踏「石橋(読み:しゃっきょう)」を披露する、第27回東京国際映画祭 プレゼンツ 歌舞伎座スペシャルナイトが10月27日に開催された。今年の東京国際映画祭フェスティバルミューズの中谷美紀も和服で登場し、上映前の客席に歌舞伎の魅力を語るなど華を添えた。

「石橋」は歌舞伎のイメージとして隈取、見得、毛振りといった様式美が盛り込まれていることから選定された演目。お囃子につづけて、霊界の獅子が舞台中央のセリから上がると客席は拍手喝采。国際映画祭とのコラボ企画とあって海外の招待客も約250名が来場し、釘付けになっていた。幕間には昭和32年当時の味を再現したという歌舞伎特製弁当に舌鼓。

演目を披露した後には、市川のトークイベントを開催。演目の後半ではヤクの毛でつくられた鬘での毛振りについて言及。市川は「よく目が回らないのですか?という質問を受けるのですが、あの動きは頭を回しているのではなくて、下半身を中心とした全身での重心移動なんです」と解説。

司会者からは「頭を振る回数は決められているのですか? 今日は晴れ舞台ということで多めに回したり?」と質問攻めに。市川が「回数は決められていません。そうですね、いつもより多く回しました」と語ると拍手が起きた。

その後、マスコミ向けに歌舞伎座前で質疑に応じた市川と中谷。海外メディアの質問が続き、最後には日本の記者から「外国語が堪能な中谷さん、ぜひスピーチをお願いします」とリクエストが。中谷は、英語で「何をお話しましょうか」と最初はしとやかな戸惑いを見せつつも、流暢に「みなさま、東京国際映画祭にようこそおこしくださいました。日本の伝統芸である歌舞伎もお楽しみしただけますと幸いです」とスピーチ。海外記者は大喜び。

そして歌舞伎の十八番のひとつ「勧進帳」弁慶役を来月に控えた市川は、「祖父(初代松本白鸚三十三回忌の)の追善興行です。41年の間、演じることをあこがれ続けた役。大きなチャンスですし、これで結果をださなければ、後がない」と決意を新たにしていた。

【舞台上の写真は掲載期限につき削除しました 2014/12/27】

第27回東京国際映画祭
会期=10月23日[木]―31日[金]
公式サイト http://www.tiff-jp.net
©TIFF/©松竹株式会社

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