『デビルズ・ノット』冤罪はこうしてうまれていく



映画『デビルズ・ノット』[シネママニエラ]アトム・エゴヤン監督の映画『デビルズ・ノット』が間もなく日本公開となる。実在の未解決事件を題材にした本作は、真犯人捜しの物語ではなく、冤罪はこうしてうまれていくといった描き方であり、人間はいかに場の空気に流されやすいのか、思考停止し安易な方へと向かいやすいのかと考えさせられる。

オカルトよりも怖い冤罪事件

題材は、マラ・レヴェリットの原作を基にした、全米を震撼させた猟奇殺人・ウエスト・メンフィス3事件。視点を変え未解決事件の裏側に迫るサスペンス・ミステリー。1993年初夏、アメリカ、アーカンソー州ウエスト・メンフィスで児童の猟奇殺人が発生。鬱蒼としたロビン・フッドの森の奥深く、3人の少年が悪魔の巣窟と呼ばれる沼底から足首を靴紐でしばられた全裸姿で発見された。犯人として逮捕されたのは10代の若者たち。

実在の事件というと解決済みと思いがち。しかしながら、有罪判決を受けた青年3人は本当に罪を犯していたのか。史上最悪の冤罪事件と言われ、社会現象を巻き起こしており、真相究明を求める動きは、ピーター・ジャクソン製作のドキュメンタリー映画『Paradise Lost: The Child Murders at Robin Hood Hills』、ドキュメンタリー映画『ウエスト・オブ・メンフィス 自由への闘い』など、セレブも支持して広まっているそう。

エゴヤン監督が手掛けるからには単なる再現ドラマではないはず。人間の心理を見せてくれるはず、と期待した。その期待は裏切られることはなかった。冤罪はこうしてうまれていく。その過程が不穏な空気感とともに捉えられていた。本作から感じられたのは実行犯と思われる成人男性の挙動不審さ、そして街(州)ぐるみの(犯人隠匿を含む)犯罪だった。

コリン・ファース、リース・ウィザースプーン、デイン・デハーン、ミレイユ・イーノス、アレッサンドロ・ニヴォラ、エイミー・ライアンと配役もバッチリ。ダミアン・エコールズを演じたジェームズ・ウィリアム・ハムリック(コリン・ファースと映る写真の右側)の今後も気になる。

映画『デビルズ・ノット』は、2014年11月14日[土]よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー

2013年 アメリカ映画/114分
原題=DEVIL’S KNOT
日本公開=2014年11月14日
配給=キノフィルムズ
公式サイト http://www.devilsknot.jp/
©2013 DEVILS KNOT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

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