忽那汐里がホウ・シャオシェン監督に花束を贈呈

忽那汐里と再会!台湾の巨匠「オードリー・ヘプバーンみたい」と笑顔

映画会見/イベントレポート

再会を喜ぶホウ・シャオシェン監督と忽那汐里
再会を喜ぶ
[シネママニエラ]女優の忽那汐里が8月3日、台湾の名匠ホウ・シャオシェン監督の最新作となる映画『黒衣の刺客』の来日会見に登場し、監督は「5年ぶりに会って、その成長と美貌に驚いた。まるでオードリー・ヘプバーンみたいだと思った」と絶賛。約5年前に撮影して以来という再会を笑顔でよろこんだ。

妻夫木聡が初カンヌ! スー・チー×チャン・チェン『黒衣の刺客』を語る

監督の8年ぶりの新作であり、第68回カンヌ国際映画祭コンペティション部門監督賞受賞作とあって注目度の高い本作は、日本公開時はオリジナル・ディレクターズカット版が上映される。女優のスー・チーが演じる、数奇な運命と悲しい宿命を背負わされた中国唐代の女刺客・隱娘の物語。隱娘を助ける遣唐使船の日本人青年役として妻夫木聡が、その青年の回想で登場する妻役を忽那がつとめている。

東京・上野の喫茶店で初めて対面したときのことを述懐するふたり。監督は、忽那について「第一印象で賢い人と思った。物語を説明したところ役柄の意図をすぐに理解したので映画向きだと感じた」という。そんな忽那だが海外の監督との仕事は本作が初めて。「わたしには台本は渡されることなく、現場で役名が決まったり、みんなでロケ地を探しに行き、良い場所・光がみつかるとその場で設定して撮影するという刺激的な現場でした。すべてのみなさんに導いていただきました」と貴重な体験だったことを述べる。

この忽那の発言を基に、記者からは脚本を用いない撮影法に関する質問が。監督は「言い訳のようになるが、脚本はあるけれども現場で調整していくので一度も脚本通りに仕上がったことがないだけ。すばらしい脚本を用意し入念に準備をしても、実際に現場でおかしいと感じたり、いい案があったら変えていく」のがホウ流の演出・撮影術なのだと丁寧に話す。

「(本作の)完成が待ち遠しかった」という忽那は、自身の感想を交えて「まっさらで観られた。無駄がなく、研ぎ澄まされたメッセージがある。多くの日本人の方々に観ていただきたいし、理解していただきたい」と、作品の魅力をアピール。この言葉を聞いた監督は「すばらしい!」と拍手で感謝を表していた。

【ダイジェスト動画】『黒衣の刺客』来日会見

中国映画
原題=聶隱娘 刺客
英題=THE ASSASSIN
日本公開=2015年9月12日
配給=松竹メディア事業部
公式サイト
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