映画『ジュリエッタ』崇高な愛をアルモドバル監督が描く



[シネママニエラ]スペインの巨匠ペドロ・アルモドバル[ Pedro Almodóvar ]監督の最新作『ジュリエッタ』(原題 Julieta )は、深い哀しみに引き裂かれたひと組の母娘の物語。魔術的な語り口で観る者を虜にするヒューマン・ドラマ。

映画『ジュリエッタ』(ペドロ・アルモドバル監督・脚本)
ジュリエッタの過去に何が? ©El Deseo

アルモドバル監督は1980年代に『神経衰弱ぎりぎりの女たち』『アタメ』といったセンセーショナルな快作や異色作を連打。キャリアを重ね円熟味を増し、世界屈指の巨匠の地位を揺るぎないものに。思いがけない運命や偶然に翻弄される登場人物を主人公にして、人生の豊かさや複雑さ、人間の愛おしさや切なさを描かせたら当代随一のストーリーテラーである。

【女性賛歌3部作】とも呼ばれるペドロ・アルモドバルの代表作『オール・アバウト・マイ・マザー』『トーク・トゥ・ハー』『ボルベール〈帰郷〉』にも通じるエモーショナルなテーマを追求する。カナダのノーベル賞作家アリス・マンローによって2004年に発表された「ジュリエット」を、アルモドバル監督がひと続きの物語として脚本化。その原作翻訳本は10月31日刊行。

特報の楽曲はチャベーラ・バルガスのランチェーラ「Si no te vas(あなたが去らないなら)」

映画『ジュリエッタ』あらすじ

スペインのマドリードでひとりで暮らしているジュリエッタは、美しく洗練された容姿の中年女性だが、自分を心から愛してくれている恋人ロレンソにも打ち明けていない苦悩を内に秘めていた。そんなある日、ジュリエッタは偶然再会した知人から「あなたの娘を見かけたわ」と告げられ、目眩を覚えるほどの衝撃を受ける。
ひとり娘のアンティアは、12年前に理由さえ語らぬままジュリエッタの前から突然消えてしまったのだ。最愛の娘をもう一度、この手で抱きしめたい。母親としての激情に駆られたジュリエッタは、心の奥底に封印していた過去と向き合い、今どこにいるのかもわからない娘に宛てた手紙を書き始めるのだった。
(原題 Julieta /2016年/スペイン映画/アメリカンビスタ/99分)

映画『ジュリエッタ』特報・予告編


©El Deseo

第89回アカデミー賞外国語映画賞スペイン代表作
2016年度カンヌ国際映画祭コンペティション部門
映画『ジュリエッタ』(ブロードメディア・スタジオ配給)は2016年11月5日[土]より新宿ピカデリーほかにて全国公開

公式サイト http://julieta.jp/
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