メキシカン・スーツケース

映画『メキシカン・スーツケース <ロバート・キャパ>とスペイン内戦の真実』

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映画『メキシカン・スーツケース <ロバート・キャパ>とスペイン内戦の真実』

メキシカン・スーツケース
[シネママニエラ] ロバート・キャパとスペイン内戦の真実に迫るドキュメンタリー映画『メキシカン・スーツケース <ロバート・キャパ>とスペイン内戦の真実』の日本公開が明らかになった。2007年、失われたはずの4,500枚のネガが発見された。ロバート・キャパ、ゲルダ・タロー、デヴィッド・シーモア“シム”という3人の伝説的写真家が捉えたスペイン内戦の真実とは?

スペイン内戦時、戦場となったスペイン各地で写真を撮り続けたロバート・キャパ、ゲルダ・タロー、デヴィッド・シーモア。彼らが撮影した4,500枚にもわたる写真のネガが、かつて戦火を逃れてメキシコに渡った市民の家で見つかった。70年の時を超えて発見されたそれらの写真には、生々しく激しい戦闘の様子と共に、内戦に翻弄されながらも必死で生きようとした市民の姿が克明に記録されていた。

本作品は、奇跡のように発見された数多くの貴重な写真と、かつてスペイン難民としてメキシコに渡った数少ない生存者たちの証言を通じ、スペインでは歴史上のタブーとして扱われ、封印されてきたスペイン内戦の真実を明らかにしていく。そして、世界一有名な戦場カメラマン<ロバート・キャパ>の知られざる姿をも浮き彫りにしていく。

そしてこの映画が持っているもう一つの視点は、ネガがなぜメキシコで発見されたのかという問いを通して、メキシコが当時果たした独自の役割、現在も癒えることのないスペイン内戦の傷跡、さらには歴史の記憶回復に至るまでの動きを追っていることである。今では生存者も少なくなった当時を生きた世代、そしてその子供、孫の世代が語るスペイン内戦についての記憶、歴史。これらの証言から、「スペイン内戦」を遠い過去のこととしてではなく現在のスペインが抱える問題としてこの映画は捉えようとしている。

2011年メキシコ、スペイン、アメリカ合作映画
原題=THE MEXICAN SUITCASE
日本公開=2013年8月24日
配給=フルモテルモ×コピアポア・フィルム
©212 Berlin/Mallerich Films
Magnum Photos/International Center of Photography, NY

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