巨匠好みの女優!マリア・ドラグシ 映画『エリザのために』を語る



カンヌ国際映画祭の常連監督クリスティアン・ムンジウ監督の脚本・製作による映画『エリザのために』で、エリザ役の女優マリア・ドラグシが同作について語った。

映画『エリザのために』(クリスティアン・ムンジウ監督)
© Mobra Films – Why Not Productions – Les Films du Fleuve – France 3 Cinéma 2016

最愛の娘を守るため奔走する父親の5日間を描いた本作で第69回カンヌ国際映画祭コンペティション部門監督賞を受賞している。

マリア・ドラグシ:もともと俳優になろうと思ったわけではなく、ダンサーになりたかったんです。バレエ学校に7年間通い、クラッシックのバレリーナを目指していました。その頃『白いリボン』(ミヒャエル・ハネケ監督)に出演して、そこで初めてヨーロッパ映画について勉強をしました。ドイツ映画ばかりでなく、フランス映画とか、その詳細にまで気を配った映画作りについてを。そしてとても刺激を受け、映画に興味が湧いたのです。それでヨーロッパ映画についていろいろ調べたりしました。クリスティアン・ムンジウ監督にはベルリン映画祭の新人プログラムで知り合ったんです。そしてこの素晴らしい映画への参加が実現しました。

マリア・ドラグシ[Maria Dragus]
マリア・ドラグシ[Maria Dragus] ©Kazuko Wakayama

わたしの父はルーマニアからの移民で東ドイツへ行きました。母はドイツ人で、ドイツで生まれ育った人です。近所にはルーマニアの家族がいたので、ドイツにいてもルーマニア人の中で育ちました。同世代の子供もいて、まるで従妹のように育ったんです。母もルーマニア語を習得して流暢に話せるんですよ。自分がドイツ人なのかルーマニア人なのかははっきりと決められないです。自分のことを何人と決めるのは難しい。ルーマニアの文化や習慣の中で育ちましたが、具体的に両国の違いを指摘するのは難しいですね。ルーマニアのほうが家族のつながりが強いというか。汚職もそんな土壌から出てきているのですが、“私があなたを助けるから、あなたは私を助ける”というような関係があるんです。人びとが頼りあって生きている。人びとの絆は強まるけれど、逆にあなたの助けはいらないと断ることもできないというか…。

撮影前の1週間リハーサルをしました。全部のシーンを現場でリハーサルしたんです。カメラの位置なども決めて、正確に演技ができるようにしました。キャスト全員とリハーサルして。私は運転免許を持っていなくて、バイクの運転も先生について習ったの。クールな経験だったわ。

この映画で父親がやったことに共感はできます。昨晩父と一緒にこの映画を見たのですが、父は映画の中の父親がやったことを自分もやるに違いない、と言ったのです。世界の誰もが共感できる物語なのだと思います。父親がなぜあんなことをするのか、誰もが理解できると思うのです。

映画『エリザのために』(ファインフィルムズ 配給)は2017年1月28日[土]より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開

映画『エリザのために』公式サイト
公式SNS 映画『エリザのために』Twitter | Instagram | 映画『エリザのために』facebook
エリザのために(英題 GRADUATION /原題 BACCALAUREAT ) クリスティアン・ムンジウ監督
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