映画『被ばく牛と生きる』

実録映画『被ばく牛と生きる』福島の現実×畜産農家の人々

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『被ばく牛と生きる』(英題 Nuclear Cattle )は、福島第一原発事故後に 「20キロ圏内すべての家畜の殺処分」という国の決定に納得できず、被ばくした牛を生かし続ける畜産農家の人々を5年間撮影し、福島の現実を描き出した実録映画だ。

©2017 Power-I, Inc.

実録映画『被ばく牛と生きる』福島の現実×畜産農家の人々

映画『被ばく牛と生きる』あらすじ

原発事故後、国は“警戒区域にいる全ての家畜を殺処分する”指示を出す。強制避難を強いられ明日をも見えない農家は、涙を飲んで殺処分に応じるしかなかった。震災当時約 3500 頭いた牛は、牛舎につながれたまま残され約 1400 頭が餓死した。しかし十数軒の畜産農家が被ばく牛を生かそうと決意した。「自分たちが育ててきた牛が放射能汚染されたからといって、その命を奪うことはできない」という思いから、国が決定した殺処分の方針に納得できず、膨大な餌代を自己負担しながら牛を生かし続けようと決意した畜産農家が現れたのだ。住んではならない警戒区域の中に住み、また数十キロ離れた避難先の仮設住宅から通い、被ばくした牛の世話を続けている。被ばく牛を生かす唯一の道、「大型動物による世界初の低線量被曝研究」に役立てること。
(2017年/日本映画/DCP/カラー/16:9/104 分)

映画『被ばく牛と生きる』予告編

©2017 Power-I, Inc.

樹木希林さん(役者)コメント

生かす意味の無くなった被ばく牛、殺処分せず自費で餌をまかなう、がもはや限界。 渋谷の雑踏の上を吠えるように叫ぶ、訴える・・・スピーカー。
人々は無関心のように見える、そうだろうか。 意味なく生きてる姿は牛どころか私たち人間でもある。 そして、今は被害者でもいつ加害者になるかわからない私は自分を疑うしかない。

映画『被ばく牛と生きる』(太秦 配給)は2017年10月28日[土]よりポレポレ東中野ほか順次公開 ※11月4日[土]よりフォーラム福島にて1週間限定上映
映画『被ばく牛と生きる』公式サイト
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