ジェシカ・チャステイン初来日!『ユダヤ人を救った動物園』感動シーンの裏側明かす



女優のジェシカ・チャステインがプロデュースもつとめた主演映画『ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命』(原題 The Zookeeper’s Wife )で初来日した。300人のユダヤ人を救ったポーランド女性アントニーナをモデルとした実話がベースの物語となるが、劇中の感動シーン撮影の裏側を明かした。この日は、書道家の竹田双雲氏がジャパンプレミアのゲストとして来場し、本作鑑賞で受けた印象「慈愛」を書にしたためるライヴパフォーマンスが行われ、人生初だというジェシカ・チャステインはとても感激している様子だった。

初来日のジェシカ・チャステイン
初来日のジェシカ・チャステイン

本作は、ダイアン・アッカーマン著ノンフィクション作品「ユダヤ人を救った動物園 ヤンとアントニーナの物語」(亜紀書房)の映画化。ナチス支配下の悲惨な状況の中、自らの危険を冒してでも、ユダヤ人の命を救った夫婦がいた。それは第2次世界大戦中のワルシャワで動物園を営む、ヤンとアントニーナ夫妻だ。

多くのユダヤ人を救った、ドイツ人実業家のオスカー・シンドラー、日本の諜報外交官・杉原千畝。彼らと同じように、自らの命の危険を冒しながらも、ナチス・ドイツに立ち向かったアントニーナ・ジャビンスキ。主演兼エグゼクティブプロデューサーを務めたのは、映画『ゼロ・ダーク・サーティ』『ツリー・オブ・ライフ』『インターステラー』『女神の見えざる手』の実力派女優ジェシカ・チャステインだ。

手を振るジェシカ・チャステイン、映画『ユダヤ人を救った動物園 ~アントニーナが愛した命~』来日会見
手を振るジェシカ・チャステイン

会見と舞台挨拶と精力的に動いたジェシカの話す英語は、(英語の苦手な)日本人が聞き取りやすいように配慮してか、ゆったりとした口調で語る。自身が演じた「アントニーナはごく普通の女性です。彼女が「正しい」と思うことをするには、自身はもちろん家族や子供にもリスクが生じる。生命を救うことは、政治家や著名人でなくても、誰にでもできることだと証明しています。私たちは多くの人々の人生に対して、良いことを分けることができるんです。アントニーナは武力を行使したヒーローではなく、愛と思いやりで人を救った人物なんです。これは今の我々にとっても良いお手本になると思います。つまり「ヒーローとは何か?」という新たな定義をもたらすのではないでしょうか。彼女のように共感力で人を救うことができるのです!」と持論を展開。

慈愛に満ちた表情のジェシカ・チャステイン
慈愛に満ちた表情

そんな彼女を演じるために実際の舞台となったワルシャワ動物園を訪問。当時の様子がわかる博物館もあるそうで、「ポーランドを訪れたことは心を打つ体験をしました。ワルシャワ動物園と、博物館もあります。そこでは一家が人々を匿っていた地下の場所を見ることもできますし、その場に身を置くことで重みを感じることもできました。それから安全と危険を知らせるピアノ曲もですけど、それを奏でた実際のピアノもまだありました。昆虫標本も残っています。娘さんのテリーサさんともお話しすることができました」と振り返った。

客席通路にて、笑顔で手を振るジェシカ・チャステイン
客席通路にて、笑顔で手を振るジェシカ・チャステイン

また、「アウシュビッツも訪れて、心をかき乱されました。ポーランドへの旅は、結果的に二つの感情を抱くことになりました。「人間のもつダークな側面と哀しさ」、「思いやりに溢れ私たちを元気付けてくれるもの」です」と言葉を選びつつ、歴史の悲劇をくりかえさないよう、配慮をもって臨んだことが伺える。

聡明なジェシカに向けて「いま話題となっている「ハリウッドのセクハラ問題」について、ジェシカさんは積極的にコメントを出されています。この日本では、女性がそういう声をあげられる空気はまだありません。どのように思われますか?」と女性記者が質問する。

熱烈ファンに投げキッスをおくるジェシカ・チャステイン
熱烈ファンに投げキッスをおくるジェシカ

その回答がこちらだ。「興味深い時期になっています。メディアのあり方が変わってきています。というのも個人で情報を発信できるプラットホームがあるからです。ハリウッドの問題は今年の10月5日に初めて公表されて、主に女性たちがSNSを通じて「問題を葬ってはならない」「うやむやにしないように」と発信し続けたことが大きかったと思います。それに追随して、自分の経験についても勇気を持ち、口外するようになりました。これは希望を感じることです。ジェンダーや人種、セクシャルについても同じことです。個人的にも他の女性の安全のためにも声をあげていく必要性を感じています」。

ジェシカ・チャステイン、竹田双雲氏の書「慈愛」を手にニッコリ笑顔
竹田双雲氏の書「慈愛」を手にニッコリ笑顔

アントニーナとヤンの夫妻は、「生きとし生けるものは全て奇跡の贈り物」だという思いが世界を変えました。その姿を是非映画を通して観てもらいたいです。そして、「自分にもできることがある!」と感じてもらえたら嬉く思います。自分が人の役に立つためにできることを全てしたことに、私は心を動かされました。昨今の世界情勢と関連づけてきても、とても感動できることだと思います」

さすがトップ女優、ポージングも決まっています
さすがトップ女優

夫妻は「なぜ?」と問われた際に「正しいことだったから」と答えたそうです。「宗教や人種、出自などに関係なく、迫害されているのであれば手を差し伸べた」ともおっしゃいました。その当時のターゲットはユダヤ人でしたが、それがドイツ人であった場合は、ドイツ人に救いの手を差し伸べたということです。今日の私たちは「(悪事に立ち向かうことを)恐れないことが大事」だというコメントを残した。

映画『ユダヤ人を救った動物園 ~アントニーナが愛した命~』(原題 The Zookeeper’s Wife )あらすじ

映画『ユダヤ人を救った動物園 ~アントニーナが愛した命~』(原題 The Zookeeper's Wife )
©2017 ZOOKEEPER’S WIFE LP. ALL RIGHTS RESERVED.

1939年、ポーランド・ワルシャワ。ヤンとアントニーナ夫妻は、当時ヨーロッパ最大の規模を誇るワルシャワ動物園を営んでいた。アントニーナの日課は、毎朝、園内を自転車で巡り動物たちに声をかけること。時には動物たちのお産を手伝うほど、献身的な愛を注いでいた。しかしその年の秋、ドイツがポーランドに侵攻し、第二次世界大戦が勃発。動物園の存続も危うくなる中、アントニーナはヒトラー直属の動物学者・ヘックから「あなたの動物を一緒に救おう」という言葉と共に、希少動物を預かりたいと申し出を受ける。

映画『ユダヤ人を救った動物園 ~アントニーナが愛した命~』予告編


©2017 ZOOKEEPER’S WIFE LP. ALL RIGHTS RESERVED.

映画『ユダヤ人を救った動物園 ~アントニーナが愛した命~』(ファントムフィルム 配給)は2017年12月15日[土]より全国公開

映画『ユダヤ人を救った動物園』公式サイトhttp://zookeepers-wife.jp
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映画『ユダヤ人を救った動物園 ~アントニーナが愛した命~』来日会見+ジャパンプレミアのフォトギャラリー
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