ミシェル・ロドリゲス『レディ・ガイ』新旧アクション女優対決作を語る

男前女優のミシェル・ロドリゲスとシガニー・ウィーバーが共演する新旧アクション女優対決で注目を集める映画『レディ・ガイ』（原題 THE ASSIGNMENT ）について、ミシェルがインタビューに応じた。

ミシェル・ロドリゲス『レディ・ガイ』新旧アクション女優対決作を語る

本作でミシェル・ロドリゲスは、性転換手術で女にされた元は男の殺し屋である主人公フランク・キッチンを演じている。

「本作のフランク・キッチン役は今までのそういうアクションジャンルではないところから一歩踏み出すステップだと思うんですよね。監督（のウォルター・ヒル）としては、フランク・キッチンというのはすごくマッチョであまり感情のない人という設定だったんですけれども、やっぱりこれからいろいろ経験をしてホルモンも打ち続けていってエストロゲンが増えていきますから。たぶん、より人間味のある人になっていくんじゃないかなと思います。逆に自分で「これからどう生きていこうか」と問いかけて女性を守るような、そういう人になるんじゃないかな。やっぱり自分が女性の立場になったこと、それに自分のマッチョ度が下がることによって、やはり彼は変わっていくんじゃないかなと推測します」

金髪ボブ姿のミシェル・ロドリゲス、映画『レディ・ガイ』（ウォルター・ヒル監督）より — 金髪ボブ姿のミシェル・ロドリゲス
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そんなミシェルの体当たりな熱演に映画公開後のSNS上では「ミシェルの兄貴っぷりが相変わらず。抱いて欲しいくらい素晴らしい！」「ミシェル兄貴はアップになると美男子だなー！」「ミシェル・ロドリゲスを摂取したいという人に激しくおススメ」などファンからの絶賛コメントが多く寄せられている。

また、「（シガニー・ウィーバーとの共演は）すごくいい経験だったし、彼女を人としてすごく尊敬しています。私が思うに、この業界で、男性と女性の両方の要素を持った俳優がいると思うんですね。アンジェリーナ・ジョリーとかもそうですよね、ジョニー・デップもそういう要素があると思います。そしてシガニー・ウィーバーも両方の要素を兼ね備えていて、女性でありながら、男性的なものを醸し出すことのできる。例えば、それは彼女の歩き方であったり話し方であったりそういう両方を自分の中で持ち合わせられ取り込むことができる。ただ、もちろん彼女の演じるキャラクターとご本人は全然違うんですよ。だから、さらにそのギャップを生み出すマジックがスクリーンに表れているんだと思います」

「（今後演じてみたいジャンルや役どころは）自分としてはアクション映画を今までやってきたし、自分が年取りすぎてクリエイティビティにチャレンジできなくなる前にやってみたいなという思いはあるんです。スティーブ・マックイーン監督の『Widows（原題）』でちょっとダークな役にチャレンジしてみたので、そういった意味で、そこがひとつの出発点だと思っているんです。それに加えて、これから将来になにをやっていくかに関しては、今までやっぱり男の中にいる女みたいな紅一点みたいなかんじが多かったので、よりフェミニンな自分っていうのも発見していきたいと。あと、やはり女性を描いた作品というのは、やはり女性が弱者に描かれていたりして、自分の中でちょっと恐れがあったんですよね。でもそういうものに身を置いて、女性の声を女性から発していきたいです。ハリウッドで男性が考える女性はこう思っている言っているではなくて、より女性の俳優であったり監督さんと一緒に仕事をしていきたいなと思っています」

映画『レディ・ガイ』あらすじ・データ

凄腕の殺し屋フランク・キッチンは、「お前は敵を作りすぎた」とボスに抹殺されそうになる。銃撃戦で意識を失ったフランクは、見知らぬ安ホテルのベッドで目覚める。全身に巻かれた包帯を取って鏡の前に立った瞬間、彼は驚愕する。そこにいたのは、まぎれもない女。フランクは性転換手術を施されていたのだ。ベッドの脇に置かれたテープレコーダーを再生すると、女の声が。声の主は医者で、手術はフランクへの復讐を意味しているという。大切な《もの》を奪われ、女となった殺し屋は、銃と色気を武器に、復讐に立ち上がる！（R15+／2016 年／アメリカ／英語／カラー／シネスコ／96 分）
監督　ウォルター・ヒル　｜出演　ミシェル・ロドリゲス、シガニー・ウィーバー、トニー・シャルーブ、アンソニー・ラバリア、ケイトリン・ジェラード

映画『レディ・ガイ』（ギャガ・プラス配給）2018年1月6日[土]より新宿シネマカリテほか全国順次公開