『イマジン』この世は見えるものがすべてではない



映画『イマジン』(アンジェイ・ヤキモフスキ監督)
© ZAiR
[シネママニエラ]ポーランド映画界から、また新しい才能が登場した。視覚障害者の診療所で働く男女の淡い恋愛劇を、研ぎ澄まされた音響設計と自然光を駆使した魅惑の映像美で奏でた、監督のアンジェイ・ヤキモフスキ。ふたりが恋に落ちたのは見た目ではない。そこから、この世は見えるものがすべてではないと気づかせてくれる。

全編ポルトガルロケを敢行した本作は、目の見えない男女――盲学校の教師と美しい教え子――の淡い恋を描くラブストーリー。主演の2名には国際色豊かに英国人エドワード・ホッグとルーマニア系ドイツ人アレクサンドラ・マリア・ララをキャスティングした。

ポーランド映画祭2014で観客の圧倒的支持を受けた本作は、映画の本質である「音と映像のもつ意味」を恋の物語として見事に昇華さえている。スコリモフスキ『エッセンシャ ル・キリング』、ポランスキー『毛皮のヴィーナス』、ワイダ『ワレサ 連帯の男』といったベテラン作家たち からアカデミー賞ノミネートを果たしたパヴリコフスキ『イーダ』、ピェプシツァ『幸せのありか』と並ぶ見逃せない1本となっている。

映画『イマジン』は、2015年4月25日[土]より渋谷シアター・イメージフォーラムにて公開ののち全国順次公開

映画『イマジン』あらすじ

反響定位というテクニックを使い白い杖を使わずに歩くことのできるイアンが、ポルトガルのリスボンにある視覚障害者施設にやってきた。彼はそこで教師として働き、子どもたちに自分の手法を教え外の世界に出る事の素晴らしさを説く。イアンは、隣室の女性エヴァが部屋に引き込もりがちだったことからあることで興味を惹きつける。エヴァは彼の反響定位を学び、やがてリスボンの街に出かけて行く。

ポーランド・ポルトガル・フランス・イギリス映画/105分
原題=Imagine (2012)IMDb
日本公開=2015年4月25日
配給=マーメイドフィルム
公式サイト http://mermaidfilms.co.jp/imagine
© ZAiR

反響定位とは?
エコーロケーション。1944年にコウモリの研究をしている米の動物学者ドナルド・ R ・グリフィンによって導入されたシステム。音の反響を使って周囲にあるモノの位置や距離、性質、大きさを明確にする。

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