映画『光のノスタルジア』『真珠のボタン』ポスター(パトリシオ・グスマン監督)

チリ共和国を知る!映画『光のノスタルジア』と『真珠のボタン』

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[シネママニエラ]『光のノスタルジア』は天文観測の拠点として世界中から天文学者が集まるチリのアタカマ砂漠。その連作となる『真珠のボタン』の舞台はチリの西パタゴニア。宇宙や大自然などを­捉えた圧倒的な映像美とチリが辿ってきた苦難の歴史、人々の想いが映し出されている。

『真珠のボタン』2014年フランス、チリ、スペイン映画/82分

映画『真珠のボタン』(パトリシオ・グスマン監督)
© Atacama Productions, Valdivia Film, Mediapro, France 3 Cinema – 2015
全長4600キロ以上に及ぶチリの長い海岸線。その海の起源はビッグバンのはるか昔まで遡る。そして海は人類の歴史をも記憶している。チリ、西パタゴニアの海底でボタンが発見された。--そのボタンは政治犯として殺された人々や、祖国と自由を奪われたパタゴニアの先住民の声を我々に伝える。火山や山脈、氷河など、チリの超自然的ともいえる絶景の中で流されてきた多くの血、その歴史を、海の底のボタンがつまびらかにしていく。

『光のノスタルジア』2010年フランス、ドイツ、チリ映画/90分

映画『光のノスタルジア』(パトリシオ・グスマン監督)
©Atacama Productions (Francia) Blinker Filmproducktion y WDR (Alemania), Cronomedia (Chile) 2010
チリ・アタカマ砂漠。標高が高く空気も乾燥しているため天文観測拠点として世界中から天文学者たちが集まる一方、独裁政権下で政治犯として捕らわれた人々の遺体が埋まっている場所でもある。生命の起源を求めて天文学者たちが遠い銀河を探索するかたわらで、行方不明になった肉親の遺骨を捜して、砂漠を掘り返す女性たち……永遠とも思われる天文学の時間と、独裁政権下で愛する者を失った遺族たちの止まってしまった時間。天の時間と地の時間が交差する。

映画『真珠のボタン』『光のノスタルジア』予告編

2015年10月10日[土]より岩波ホールほか全国順次公開
配給=アップリンク
公式サイト http://uplink.co.jp/nostalgiabutton/

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