映画『無伴奏』(矢崎仁司監督)

『無伴奏』成海璃子「初のラブストーリーに覚悟を決めて挑んだ」

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『無伴奏』成海璃子「初のラブストーリーに覚悟を決めて挑んだ」

[シネママニエラ]矢崎仁司監督が成海璃子×池松壮亮×斎藤工で完全実写化した映画『無伴奏』の仙台特別試写会が2月26日に催され、成海、矢崎監督、原作者の小池真理子が舞台あいさつに登壇した。

矢崎仁司監督、成海璃子、小池真理子(原作者)、映画『無伴奏』仙台特別試写会の舞台あいさつ
©2015「無伴奏」製作委員会

 
小池真理子著の半自叙伝的同名小説の映画化。キャストには、成海璃子をはじめ池松壮亮、斎藤工、遠藤新菜、松本若菜、酒井波湖、仁村紗和、斉藤とも子、藤田朋子、光石研が名を連ねている。1969年の杜の都・仙台を舞台に、時代に流されて学園紛争に関っていた多感な女子高生が、クラシック音楽の流れる喫茶店「無伴奏」で偶然に出逢った大学生と恋に落ちるが。4人の男女のせつない恋を描いた四角関係の結末は?

矢崎監督は、本小説を映画化したいと思った理由を聞かれ、「僕は4人の登場人物(響子、渉、祐之介、エマ)や、響子の友達たち(レイコ、ジュリー)とか、この小説に出てくる登場人物を愛してしまいました。それで、小池さんに初めてお会いした時に、『響子は私です』とおっしゃられたのを聞いて、絶対撮りたいなと思いました」と話す。

主演の成海にとって本格的なラブストーリーは本作が初めて。「多感な時期の主人公の成長を演じさせて頂くので、二つ返事で『はい、やります』って言える感じではなくて、覚悟を決めて挑まないとなと感じ、やり甲斐がすごくあった」と語り、さらに共演者について「池松君はすごく頼もしかったです。私は今回(響子という大変な役で)いっぱいいっぱいだったけれど、池松君が現場に来る日はちょっと嬉しかった程支えになってくれたし、安心して、すごく信頼して撮影できました。一緒に戦った“戦友”という気がします。本当に渉さん役が池松君でよかったなと思っています。斎藤さんは、独特の雰囲気のある、面白い役者さんで、祐之介役に合っていると思いました」とコメント。

そして、仙台ロケの想い出を聞かれると、「仙台に着いた日に池松君たちと牛タンを食べました。響子役を演じるのがなかなかハードで、池松君にそんなことを言ったら、お風呂上りに晩酌しようということになって、ビールを飲んで話を聞いてもらった想い出があります」と振り返った。

小池真理子さん(原作者)

「25~26年前の1989年、37~38歳の時に書き始めた作品です。当時創刊間もない「小説すばる」の担当編集者と話しているうちに、彼が東北大学の卒業生であるということがわかり、『無伴奏という店があったよね』『行った行った』という話になって盛り上がってから、私の創作意欲がどんどん沸いてきまして、『そうだ、無伴奏を小説にしよう』っていう風に思ったのが、そもそものきっかけです」

映画『無伴奏』(アークエンタテインメント配給)は2016年3月26日[土]より新宿シネマカリテほか全国公開

映画『無伴奏』あらすじ

映画『無伴奏』(矢崎仁司監督)
©2015「無伴奏」製作委員会

日本中で学生たちが学生運動を起こす混沌とした時代に仙台の高校に通う多感な女子高校生の響子(成海璃子)。同級生のレイコやジュリーとともに、時代に流されて制服廃止闘争委員会を結成し、学園闘争を行っていた。そんな響子が気がかりな両親は仕事の都合で東京に引っ越すが、仙台の進学校に通う響子は、仙台の叔母のもとで過ごすことになる。レイコに連れられ、初めてクラシック音楽の流れる喫茶店「無伴奏」へ足を運ぶ響子。そこで偶然にも渉(池松壮亮)、祐之介(斎藤工)、エマ(遠藤新菜)と出会う。

映画『無伴奏』予告編(15歳未満は見ちゃダメ)

©2015「無伴奏」製作委員会

2016年02月28日 更新[記事タイトルと内容を修正しました]

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