斎藤工、来日中のマイケル・ファスベンダーに「ぜひゴールデン街へ」

俳優のマイケル・ファスベンダーが来日し、人気ゲームシリーズ原案の映画『アサシンクリード』スペシャル・スクリ－ニング舞台挨拶に出席し、作品の魅力や日本愛を炸裂させた。この日は日本語吹替え版でマイケルの声をつとめた俳優の斎藤工がゲストとして来場した。映画のプロモーションでは初来日だが、プライベートで昨秋に来日しており、「日本食がイタリアンと同じぐらい好き」とニッコニコのマイケルと斎藤はすぐに意気投合。マイケルが「この後ご飯にいかない？」と声をかければ、斎藤は「（新宿）ゴールデン街にお連れしたい」と訴え、マイケルは快諾。＊追記＊この後本当に一緒に夕食を召し上ったそうです。

「エデンの果実」ボールを手にしたマイケル・ファスベンダー — 「エデンの果実」を手にしたファスベンダー

本作は遺伝子操作をする装置アニムスによって、祖先の運命を追体験していく姿を捉えたアクションスリラー。マイケル・ファスベンダーは主人公のカラム・リンチと彼の祖先のアギラールの２役を演じている。「約６年前に携わった企画で、ようやく日本で公開できることをうれしく思います。（主演とプロデューサーとして）愛を注いだ作品です。追体験は原作には登場しないスペイン暗黒時代の異端審問が描かれます。それにゲームの武器も多数登場しますし、ゲーム版アニムスは椅子ですけど、映画では新しいデザインにしましたし、この映画のアニムスが今後ゲームに取り入れられるようです」という、とっておきの情報も。

マイケル・ファスベンダー、お茶目な素顔でファンを魅了！

イベントの中盤より登場した斎藤は「邪魔しないように、お吸い物ののようなかたちで寄り添いたいとおもいます」宣言。これにはマイケル・ファスベンダーも「スープ好き！すごくいいコメントなので、僕も今度使わせてもらうよ」と返せば、目力は「（掃除機の）ダイソンより吸引力が強い」と表現した斎藤が「アイム、ユア、スープ」と、マイケルの目力に翻弄されまくり。そして「（マイケルと）身長と体重も同じ」とアピールしたうえで好きな音楽での共通点（ミュージシャンの）トム・ウェイツとザ・チーフタンズが好きをあげるや、マイケルから「じゃ、今トム・ウェイツ歌っちゃう？」と無茶ぶりが。客席は大いに沸いたが、マイケルは日本人のノリの良さに驚いたのか、「冗談だよ」とタジタジになる一幕も。

左から斎藤工、マイケル・ファスベンダー、映画『アサシンクリード』スペシャル・スクリ－ニング舞台挨拶 — 左から斎藤工、マイケル・ファスベンダー

３８歳で（フランス発祥のエクストリームスポーツ）パルクールをはじめたマイケル・ファスベンダー。本作でも体を張っているが、「でも基礎だけなので、超絶アクションはデミアン・ウォルターズ[Damien Walters]がスタントしてくれているのでyoutubeで検索してみて」とアピール。そこから司会者に促され、ふたりの共演構想が。マイケルからは「『アサシンクリード2』で兄弟役か、刑事モノで相棒役とか」と提案。すると斎藤は、冷静に「リップサービスだということはわかっている。でも、自分はそれが実現にできるように努力したい」と真摯に述べると、ふたりはハイタッチ。

斎藤工とマイケル・ファスベンダーがハイタッチで共演を約束 — 斎藤工とマイケル・ファスベンダーがハイタッチ

劇中に登場する「エデンの果実」をボールで再現したところ、「自由意志がキーワードなんだけど、これはフットボールだよね」とストレートな物言いのマイケル・ファスベンダー。この果実をマイケルから斎藤へという花束のような贈呈ポーズが期待されたが、マイケルは即興で約５メートル間をあけて放り投げる展開に。贈呈姿を写真に収められず唖然とするカメラマンをよそに、マイケルはボールを蹴るフリをして「これは客席にプレゼントしよう」と、とにかくファンを気遣う。

マイケル・ファスベンダーは降壇時にステージの半ばで立ち止まり、再びマイクを握り「アリガトーゴザイマス」と日本語でお礼を述べた。