染谷将太と二階堂ふみ

染谷将太&二階堂ふみ マルチェロ・マストロヤンニ賞受賞も「実感ない」

ヴェネツィア国際映画祭 映画会見/イベントレポート

染谷将太と二階堂ふみ日本人初のマルチェロ・マストロヤンニ賞をW受賞した19歳の染谷将太(左)、16歳の二階堂ふみ[/caption]

[シネママニエラ]世界三大映画祭のひとつである、第68回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門に出品された映画『ヒミズ』で主人公・住田祐一を演じた染谷将太と、ヒロイン・茶沢景子を演じた二階堂ふみが、最優秀新人俳優賞にあたる「マルチェロ・マストロヤンニ賞」を受賞した。日本人初となる快挙となったため、9月11日、緊急記者会見を実施。受賞した染谷将太と二階堂ふみが喜びを語った。

――受賞の知らせを聞いたときの感想を教えてください。

染谷将太(以下、染谷):本当か?と疑いました。いまでもあまり実感がなくふわふわしているのですが、こうやって会見を開いていただいたりと、徐々に実感してきました。

二階堂ふみ(以下、二階堂):私は染谷くんからの電話で聞きました。まだ実感がありません。

――ヴェネチアでの反応は?

染谷:自分の映画でスタンディング・オべーションを初体験したのですが、ヴェネチアの皆さんすごい拍手を送ってくださって、劇中のセリフ「がんばれ住田!」をイタリアの方々から日本語で声をかけてもらったのが印象的でした。

二階堂:拍手がなかなか止まらなくて、すごくうるうるきてしまったんですけれど、海外の方にこの映画を見ていただいたことがすごく嬉しかったし、「がんばれ!」っていうのを私たちに対してだけでなく、日本に対して言ってくれているような気がしました。

――有名なコミックが原作ですが、出演がきまったときどう思われましたか?

染谷:園さんの映画がずっと好きで、園さんがヒミズを撮ると聞いて、園さんとお仕事をしたことがなかったので、これはぜひやりたいと思いました。オーディションで役をもらうことができましたが、園さんと、自分の演じる住田と、どう対峙していったらいいのか迷いました。現場に入ったら園さん、二階堂さんはじめ他の出演者のみなさん、スタッフのみなさんと一丸となって突き進むことができました。漫画は漫画で絵がすごく力があり、これを生身の人間、しかも自分が演じるとなったらどうなんだろうと思いましたが、映画は映画らしい表現ができていると思います。

二階堂:私もオーディションを受けました。古谷先生の漫画がすごく好きで、園さんもすごく好きだったので、ぜひやりたいと思いました。オーディションの前に脚本を読んだのですが、漫画とはまた別の匂いや力強さが伝わってきて、やりたい気持ちが強すぎで、緊張しました。怖さがあったり、自分がどうやって茶沢の役に入っていくのか、未知の世界だったのでそこに対して不安がありました。現場に入る前にいろいろ準備していったのですが、現場はとても楽しかったです。

>>つづく

日本公開=2012年春
配給=ギャガ
©「ヒミズ」フィルムパートナーズ

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