左からアルベルト・バルベーラ、エマ・ストーン、デミアン・チャゼル監督

ヴェネツィア金獅子賞はフィリピンの気鋭ラヴ・ディアス監督作

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金獅子賞(作品賞 Leone d’Oro )

ラヴ・ディアス『ザ・ウーマン・フー・レフト/ The Woman Who Left (英題)』

ラヴ・ディアス監督
ラヴ・ディアス監督

セレモニーの進行役は女優のソニア・ベルガマスコ。ラヴ・ディアス監督は受賞は予想外だった様子。英語で感謝のスピーチをし壇上から会場にいる関係者に起立を促した。髪型が獅子のようだとプレゼンターに指摘され、苦笑いを浮かべる一幕も。そのため、スピーチでも「まさかの受賞で、こんな髪型で」と自虐気味な発言も。

銀獅子賞(監督賞)

アマト・エスカランテ『ラ・レヒオン・サルヴァヘ/ La Region Salvaje (原題)』
アンドレイ・コンチャロフスキー『パラダイス/ Paradise (英題)』

左からアマト・エスカランテ、アンドレイ・コンチャロフスキー
左からアマト・エスカランテ、アンドレイ・コンチャロフスキー
©La Biennale di Venezia

異例の2名受賞となった。最初に名を呼ばれたエスカランテ監督、そしてキャリアの長いコンチャロフスキー監督(実弟は映画監督のニキータ・ミハルコフ)の順。どちらがスピーチをするのか戸惑う瞬間もあったものの、コンチャロフスキー監督がエスカランテ監督をお先にと促す。それでも、モゾモゾしてしまうのはエスカランテ監督がメキシコのご出身ゆえか(?)。仲良くフォトコールに応じる姿は微笑ましかった。

審査員大賞

トム・フォード『ノクターナル・アニマルズ/ Nocturnal Animals (原題)』

審査員大賞 トム・フォード『ノクターナル・アニマルズ/ Nocturnal Animals (原題)』
審査員大賞
トム・フォード『ノクターナル・アニマルズ/ Nocturnal Animals (原題)』
©La Biennale di Venezia

ワオ・・・と絶句。会場を見渡したのちに、すべてイタリア語で感謝のスピーチを行った。アメリカ合衆国・テキサス州出身で母国語は英語だが、ファッションデザイナーとしてイタリア語を使う機会もあったのだろうか。発音がチャーミングだったことから、イタリア女性から好反応が見受けられた。これはアメリカ人女性がイギリス人男性の英語の発音をキュートという感覚に近いと見受けたが。

脚本賞

ノア・オッペンハイム『ジャッキー/ Jackie (原題)』

映画『ジャッキー』より
映画『ジャッキー』より

星取表では評価の高かった本作。金獅子賞候補かと思いきや。でも、脚本賞という位置づけは、サム・メンデス監督さすが!
ノア・オッペンハイムはスピーチの際に。やや瞳を潤ませており、受賞の感動が伝わってくるものだった。

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