橋本愛主演『ここは退屈迎えに来て』映画化！共演に門脇麦×成田凌

「R‐18文学賞」を受賞した山内マリコ著「ここは退屈迎えに来て」を名匠・廣木隆一監督が、女優の橋本愛を主演に迎えて映画化する。橋本は「御縁の塊のような作品に携われて最高です」等とコメントを寄せた。※コメント全文掲載

橋本は何者かになりたくて東京で就職したものの、１０年経って何となく地元へUターンで戻ってきた主人公「私」を演じる。退屈な日常に変化を求め、高校時代憧れていた「椎名くん」に会いに行くという。そして、元彼「椎名」を忘れられない「あたし」を演じるのは、若手実力派女優・門脇麦。「椎名くん」役には独特の存在感を放つ人気急上昇俳優・成田凌。本作の撮影は２０１７年６月から７月にかけて行われた。

橋本愛さん（私役）

原作を１０代の時にお風呂で読んで、ああ好きだなあと思って好きな小説の映像化に関われたのはとても幸せなことでした。以前から廣木監督の現場にも興味があったので、ダブルで夢叶って嬉しかったです。田舎の景色や帰郷した時の思いとか、体が知ってることが多かったから地方出身で良かったと思いました。御縁の塊のような作品に携われて最高です。早く見たいです！

門脇麦さん（あたし役）

誰かに強く憧れて自分を認められなかったり、誰かに固執することでしか自分の存在意義を見いだせなかったり。歳を重ねるにつれて削がれていくであろう苦しくて退屈な時間もいつかは愛おしく感じられるのかな、そんな風に思える瑞々しい作品になるのではないかと思いました。廣木さん、そしてやっと橋本愛ちゃんとご一緒出来たことがとても嬉しいです。完成を観られるのを楽しみにしています。

成田凌さん（椎名くん役）

一歩先にいるのか後ろにいるのか、存在したのかしなかったのか、どこか愛せるようで愛せない、椎名役を演じました。富山の地に力を借り、廣木監督をはじめスタッフや共演者の力を借り、美しい青春と草臥れた白秋の日々を過ごさせていただきました。美しい映像と混沌とした感情の中のどこかにあったであろう愛を探す人間たちの物語です。

山内マリコさん（原作）

青春のすべてを注いだデビュー作が映画化されるなんて感無量です（しかもオール富山ロケ！）。出演者決定しました～と担当編集さんから聞き、その顔ぶれを見た日の喜びは忘れられません。橋本愛ちゃんと門脇麦さん、そしてななな、成田凌!?　最高のキャスティングに震えました。本当に公開が待ち遠しいです。公開に合わせて写真集とか出してほしいです。

廣木隆一さん（監督）

ありふれた日本のどこかの風景の中、ありふれた会話。退屈きわまりない日常、でもそこにいる者たちにとってはとても特別で刺激的な時間が流れてる。今を生きる事は決して楽しい事ではないかも知れない。自分の人生が今、どの辺なのかも。もがきながらハートを揺り動かしてくれるキャストと富山の町を走りぬけた映画です！！！！

映画『ここは退屈迎えに来て』（KADOKAWA 配給）は2018年秋　→　2018年10月19日[金]より全国公開

映画『ここは退屈迎えに来て』あらすじ

何者かになりたくて東京で就職したものの、１０年経って何となく地元に戻った２７歳の「私」（橋本愛）。実家に住みながらフリーライターとしてタウン誌で記事を書いているけれど、親からはフリーター同然の扱いで、何だか冴えない日々。高校時代に仲の良かった友達と久々に会った勢いで「とにかく格好良くって、背が高くって、サッカー部のエースで、不良とも適度に仲がいい」憧れの椎名くん（成田凌）に連絡し、みんなで会いに行くことに。道中、「私」の中に椎名くんとの高校時代の忘れられない思い出が蘇るー。元彼「椎名」を忘れられない、東京に憧れと怖さを持ちながら地元を出ないまま暮らす「あたし」（門脇麦）。椎名がいなくなった途端に彼氏面してくる、椎名の取り巻きの中でも特に冴えない男と、断る方が面倒くさいから適当に遊んでいるけれど、心は彼といたときの青春の輝かしい記憶に今もとらわれているー。ここではないどこかー東京には「あるはずの」、自らの退屈を埋めてくれる何かを「椎名くん」に追い求めた？！