是枝裕和、映画『万引き家族』子役起用は直感と食べ方

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是枝裕和監督の長編13作目となる映画『万引き家族』(英題 shoplifters )の完成披露試写会が4月25日、都内の映画館で実施され、是枝監督をはじめリリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、樹木希林、城桧吏(子役)、佐々木みゆ(子役)が出席。子役起用に定評のある監督は、本作の子役は「直感」と「食べ方」にあると理由を述べた。

左から松岡茉優、佐々木みゆ、安藤サクラ、リリー・フランキー、城桧吏、樹木希林、是枝裕和監督
左から松岡茉優、佐々木みゆ、安藤サクラ、リリー・フランキー、城桧吏、樹木希林、是枝裕和監督

本作は東京の下町にある実在する家屋で撮影し、足りない生活費は万引きで稼ぐ、ある“家族”の抱える秘密や切なる願いが明かされていくさまを描く。

是枝裕和、映画『万引き家族』子役起用は直感と食べ方

城桧吏(じょう・かいり)君と佐々木みゆちゃんの起用は、オーディション。監督は「桧吏くんがオーディションで部屋に入ってきたときに『この子だ!』ってピンときた。いつまでも見てられると思った」と明かす。そして桧吏くんが撮影現場を振り返り、「最初は緊張したけど、(監督が)わかりやすく教えてくれて温かな現場でした」とコメント。すると、父役のリリーは桧吏くんの語尾の上がった喋り方が気になったようで、「なんで語尾が上がんだよ」とツッコミを入れ、会場は大笑い!

一方、みゆちゃんについては「オーディションで部屋の隅でポテトチップスを食べるシーンを演じてもらったんですが、そのポテトチップスの食べ方がよかった(笑)」と意外なキャスティング理由を明かした。初お芝居だったみゆちゃんは「とても嬉しかった!」と元気よくコメントし、母役の安藤をメロメロに。

是枝裕和、映画『万引き家族』子役起用は直感と食べ方
第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門への正式出品が決定!

そうして舞台挨拶の後半では、撮影現場の写真とともに思い出を振り返ることに。リリーが現場スタッフやキャストの為に用意した駄菓子のクリスマスツリーのことに触れ、「桧吏が『カラムーチョがない!』ってクレームを言うから、急きょ付け足したんですよ(笑)」とふざけて語る。けれども桧吏くんは「(そんなクレームは)言ってないです!」と全否定。

撮影最後の日に是枝監督からサイン入りの台本をプレゼントされたという桧吏くんとみゆちゃん。桧吏くんは「サインしてくださいと僕からお願いしました」と振り返る一方で、なかなか言葉が出ないみゆちゃんに対し、リリーが「『べつに』と言ってみな」と珍アドバイス。すると、みゆちゃんは「言わない!『はい、どーぞ』と言われました!」と語気を強めて返答。しっかりした“我が子”たちにタジタジになるリリーの姿という、そのやりとりの微笑ましさで会場の笑いは絶えず。

第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門への正式出品が決定し、「(一家の父の)情けなさぶりを世界にみてもらおうと思います」と語っていたリリーだけに、日本の観客に垣間見せたといえるだろう。

そして、是枝監督の“家族”作品に欠かせない存在の樹木は「初参加される方々が今後も色々いるでしょうから私はこれで(出演は)最後!」と爆弾発言を放ち、「(撮影で使った家が)とにかく寒かった!」と樹木節を炸裂! そんな樹木節に対して、是枝監督は「髪の長さや入れ歯をいれないことは樹木さんからご提案いただいたこと。撮影をしているうちにそれがとてもしっくりときて、この作品で肉体をきちんと撮りたいと思っていた僕の意図を脚本で汲み取ってくださった」と樹木を称賛した。

最後に是枝監督は「各世代、今一番撮りたいと思う役者さんで映画をつくりました。撮影中、みなさんの演技をみながらどんどん作品のテーマも浮かび上がってきて、とても稀有な現場だと感じていましたし、シリアスな作品ではありますが、とても幸せだと思える作品になりました。濃密な時間を過ごせたことが作品からも伝わるかと思いますので、是非ご覧いただければと思います」と観客に語りかけた。

映画『万引き家族』(ギャガ配給)は2018年6月​8日[金]​よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開

映画『万引き家族』公式サイトhttp://gaga.ne.jp/manbiki-kazoku/
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