日本初公開!「クリムト展」に「女の三世代」



過去最多25点以上のグスタフ・クリムトの油彩画が揃う「クリムト展 ウィーンと日本 1900」に、新たにローマ国立近代美術館所蔵の「女の三世代」の出品が決定した。縦横約170センチあるクリムト最大の絵画のひとつで、完成度も極めて高い作品。日本では初公開となる。

この「女の三世代」は、クリムトが深い関心を寄せた生命の円環をテーマに、人間の一生を幼年期、青年期、老年期の三段階に分けて寓意的に表す作品。

安らかに眠る幼子を優しく胸に抱く、若く美しい裸体の女性は、夢見るかのように目を閉じています。頭部から身体をつたって流れるように装飾的なモティーフで飾られた姿は、生命の美しさ、輝きを体現しているかのよう。一方、背後には年老いた女性がうなだれ、老醜を恥じるように手で顔を覆っています。3人の背後に広がるのは壁、あるいは屏風のように立ち上がる灰色と黒の平面で、生あるものに不可避の死あるいは滅びの象徴的表現とみることもできる。

グスタフ・クリムト「女の三世代」
グスタフ・クリムト「女の三世代」
1905年 油彩、カンヴァス 171×171cm ローマ国立近代美術館
Galleria Nazionale d’Arte Moderna e Contemporanea, Roma

グスタフ・クリムト(1862~1918)は、19世紀末から20世紀初頭の世紀末にウィーンで活躍した画家。写実的でアカデミックな画風から出発したクリムトは、やがて金箔を多用する「黄金の様式」の時代を経て、装飾的かつ抽象的な色面と人物を組み合わせた独特の画風を確立、ウィーン・モダニズムの旗手として活躍した。無垢な少女、魔性の女、運命の女…女性の様々な魅力を描き出した華麗な女性像は、国内外で圧倒的な人気を誇る。

このクリムト作品をまとめて見ることのできる貴重な機会が東京都美術館(東京・上野公園)で開催される「クリムト展 ウィーンと日本 1900」。

本展覧会は、2018年のクリムトの没後100年、2019年の日本とオーストリアの友好150周年を記念して開催される。クリムト作品の世界的殿堂ともいえるウィーンのベルヴェデーレ宮オーストリア絵画館の所蔵作品を中心に、クリムトの画業の変遷を紹介する。

映画『黄金のアデーレ』で描かれた、彼の代表作「ユディトⅠ」、そして「ヌーダ・ヴェリタス(裸の真実)」、「アッター湖畔のカンマー城Ⅲ」などが出品される。今回の追加作品を含めて、日本では過去最多となる25点以上のクリムトの油彩画が揃う。

さらにクリムトが手がけた全長34メートルにも及ぶ壁画「ベートーヴェン・フリーズ」の精巧な複製も来日。ウィーンの分離派会館での展示を再現するそうだ。これまで来日することがかなわなかったクリムトの大作、満を持しての初公開に期待は高まる。

「クリムト展 ウィーンと日本 1900」開催概要
開催期間 : 2019年4月23日[火]~7月10日[水]
開催場所 : 東京都美術館 企画展示室 〒110-0007 東京都台東区上野公園8-36
開室時間 : 9:30~17:30(金曜日は20:00まで) ※入室は閉室の30分前まで
お問い合わせ先 : 03-5777-8600(ハローダイヤル)

「クリムト展 ウィーンと日本 1900」公式サイト https://klimt2019.jp
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