宮沢氷魚『his』映画初主演!

宮沢氷魚『his』映画初主演!

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宮沢氷魚『his』映画初主演!

俳優の宮沢氷魚が、今泉力哉監督が男性同士の恋愛を描く『his』で映画初主演を務めることがわかった。宮沢は「初主演映画を今泉力哉監督はじめ、素晴らしいキャスト、スタッフのみなさんと作れたことをとても嬉しく思っています」などコメントを寄せた。

宮沢氷魚『his』映画初主演!
宮沢氷魚、映画初主演!
©2020映画「his」製作委員会

主人公・井川迅(いがわ・しゅん)は、周囲にゲイだと知られることを恐れ、東京からひとり、田舎にやってきた。迅の恋人・日々野渚(ひびの・なぎさ)役を藤原季節が演じる。

宮沢は現在、テレビドラマ「偽装不倫」のカメラマン役を演じており、帰国子女ならではのストレートな愛情表現で多くの視聴者の心を掴んでいる。そんな彼が本作出演について述べている。宮沢は、米国サンフランシスコ生まれで、東京育ち。「初主演映画を今泉力哉監督はじめ、素晴らしいキャスト、スタッフのみなさんと作れたことをとても嬉しく思っています。僕は光栄なことに、小さい頃から多国籍、多文化な環境で育ちました。同級生にはゲイ、バイセクシュアルの人もいて、LGBTQへの認識や理解は常識だと勝手に思っていましたが、日本ではまだまだそんなことはなく、何もできない自分にむずむずしていました。今回このお話が来て、素直に嬉しく、絶対に引き受けたいと思いました」と本作に込めた思いを話す。

宮沢氷魚と藤原季節
宮沢氷魚と藤原季節
©2020映画「his」製作委員会

相手役の藤原は「迅役が宮沢氷魚でなければあの苦しい撮影を乗り越えることは出来ませんでした。映画の一秒一秒が本当に僕の宝物です。この宝物を苦しみながら生み出しプレゼントしてくれた今泉力哉監督をはじめとした『his』チームの皆に心から感謝します。早くこの宝物を日本中に届けたいです」と撮影を振り返り、宮沢、監督へ感謝の気持ちを伝える。

ナチュラルで繊細な心理描写で様々な恋愛のかたちを切り取ってきた今泉監督が、初めて男性同士の恋愛を題材に、迅と渚の同性カップルが親権獲得や周りの人々への理解を求めて奮闘する姿を描く。

共演者には、渚の妻・玲奈に松本若菜、迅に恋する美里を松本穂香、迅と渚を優しく見守る近所の人々を鈴木慶一、根岸季衣、親権を争う裁判を担当する弁護士役に堀部圭亮、戸田恵子ら実力派の俳優陣が名を連ねている。

なお、ドラマ「his~恋するつもりなんてなかった~」(今春、名古屋テレビ放送ほかで放送済)では、主人公の二人を草川直弥と倉悠貴が演じ、高校時代の迅と渚の出会いが描かれていた。

映画『his』(ファントム・フィルム配給)2020年1月24日[金]より新宿武蔵野館ほか全国公開
©2020映画「his」製作委員会

宮沢氷魚さん(井川 迅 役)

まず、初主演映画を今泉力哉監督はじめ、素晴らしいキャスト、スタッフのみなさんと作れたことをとても嬉しく思っています。
僕は光栄なことに、小さい頃から多国籍、多文化な環境で育ちました。同級生にはゲイ、バイセクシュアルの人もいて、LGBTQへの認識や理解は常識だと勝手に思っていましたが、日本ではまだまだそんなことはなく、何もできない自分にむずむずしていました。今回このお話が来て、素直に嬉しく、絶対に引き受けたいと思いました。僕が演じる井川迅はゲイであることを隠してひっそりと田舎で生きている青年です。本作は同性愛を綺麗に描写したものではなく、美しさ、醜さ、愚かさ、純情さ、など人間の生き様そのもの描いています。性別を超え、人を愛し、人に愛されるということはどういうことなのか。「his」にはその全てが詰まっています。この作品が一人でも多くの人に届き、迅という役を通して想いが伝わることをこころより願っています。

藤原季節さん(日比野 渚役)

宮沢氷魚くんが演じた迅はダイヤモンドのような人です。迅が持っている傷だらけの魂が、映画の中で洗練されてまるでダイヤモンドみたいに輝いていくのです。一方、僕が演じる渚は泥で塗り固められた魂を持っています。でも泥を落とせば傷のないピュアな魂があるとは思います。撮影中は氷魚くんとほぼ24時間一緒に暮らしながら過ごしましたが、次第に二人とも役と心がシンクロしてしまい苦しみました。迅役が宮沢氷魚でなければあの苦しい撮影を乗り越えることは出来ませんでした。僕の娘を演じた外村紗玖良ちゃんは太陽のような女の子です。でも曇った心もちゃんと持っているので、つまり空です。そういえば娘の名前も空(そら)でした。宝石と空と今泉組に囲まれた幸せな日々。映画の一秒一秒が本当に僕の宝物です。この宝物を苦しみながら生み出しプレゼントしてくれた、今泉力哉監督をはじめとした『his』チームの皆に心から感謝します。早くこの宝物を日本中に届けたいです。

今泉力哉さん(監督)

私はLGBTQやまたそこからも漏れてしまうような人々の葛藤についてを主題にした映画をつくることは意識的に避けてきました。その方が逆に差別的ではないかと考えていたからです。だから、そういう人が群像の中に当たり前に存在している映画をつくってきました。でもこのお話を脚本のアサダさんからいただいて、自分にしかつくれないものもあるのかなと思い、引き受けました。
ドラマ「his」では<自分が同性を好きかもしれない>と気づくまでを描き、そしてこの映画「his」では好きだけではどうしようもない正解のない感情について描きました。そこには男女の差なんてないのだなと、つくる過程で学んだこともたくさんありました。宮沢氷魚と藤原季節という、芝居の技術やうまさの前に、人として誠実で魅力的なふたりとこの作品をつくれたことを嬉しく思います。この映画が多くの人の心を少しでも軽くできますように。

映画『his』(今泉力哉監督)
©2020映画「his」製作委員会

映画『his』あらすじ

春休みに江の島を訪れた男子高校生・井川迅と、湘南で高校に通う日比野渚。二人の間に芽生えた友情は、やがて愛へと発展し、お互いの気持ちを確かめ合っていく。しかし、迅の大学卒業を控えた頃、渚は「一緒にいても将来が見えない」と突如別れを告げる。出会いから13年後、迅は周囲にゲイだと知られることを恐れ、ひっそりと一人で田舎暮らしを送っていた。ある日、6歳の娘・空(そら)を連れた渚が迅の前に現れる。「しばらくの間、居候させて欲しい」と言う渚に戸惑いを隠せない迅だったが、いつしか空も懐き、周囲の人々も三人を受け入れていく。(2019年/日本映画/5.1ch/カラー/127分)

映画『his』公式サイト www.phantom-film.com/his-movie
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