『博士と彼女のセオリー』はエディ・レッドメインの代表作だ!

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映画『博士と彼女のセオリー』コラム

87th Academy Awards, Oscars, Arrivals新年早々にツボにはまった作品に出会った。TOEことTheory of Everythingを用いた原題The Theory of Everythingは「万物の理論」ってことで、劇中では博士ではなく、ジェーンがジョナサンに語ってきかせるのが粋ですね。そのぶん、観客にも分かりやすく説明してくれています。その邦題を『博士と彼女のセオリー』にしたのも本作を鑑賞すれば納得です。余命2年という宣告。それを阻むべく献身的に支えたのがジェンだったということがよくわかります。妻じゃなくて彼女なんです!

この作品の主軸はラブストーリーなんですけれども、博士がいかに家族を大事に思っているのかが込められている気がします。そもそも博士のプライベートは不知でした。どのような学生時代を過ごし、家族構成は?など、ゴシップは興味がありませんでしたから。

恋愛には奥手な草食男子かと勝手に思っていたのですが、とても積極的でチャーミングな方だったことがわかりました。エディ・レッドメインが演じていることで倍増しているだろ!とツッコミたくなる気持ちもわかるんですけど、若い頃の写真を見ると似てます。この彼がそばにいたら惚れます、きっと。劇中では一途な風ですが、けっこうエロ系には積極的だったみたいですね。

87th Academy Awards, Oscars, Press Roomキップ・ソーンとの逸話も。双方の主張を賭けごとにしているんです。で、敗者への罰ゲームは、米国のエロ雑誌「ペントハウス」を年間購読すること。実際、宛名はキップ・ソーンなんだけど、博士の手元に同誌が届いて、譜面台に載せてニマニマするシーンもあります。キップ・ソーンは何者かと言えばSF映画『コンタクト』や新作『インターステラー』の監修者です。本作でもワームホールやブラックホールに絡むので、その説明も非常にわかりやすい。ここの事前学習はいりません。

エディ・レッドメインは舞台出身なので実力派だという認識はあったものの、正直これほどとは!というぐらい、素晴らしいお芝居。筋肉の動かし方って練習してできるもんなんですね。病の部分はもちろんのこと、感情面が抜群です。寝室での夫婦の会話にはキュンとしたし、赤ん坊の我が子が階段から見下ろしている状態で、あることでうちひしがれている博士の姿など。じーん。エディの代表作になっているでしょうし、オスカー候補になるのは間違いないと思います。対するジェーン役も良かったです。3度ほどウルッときました。いろいろ反則です(褒めてます)。

マスコミ試写にて鑑賞直後に書いたものです。アカデミー賞授賞式後の掲載ですが、手直しせずに載せました。(南 樹里)

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