30代の新人賞俳優・篠原篤「続けて良かった」



新人賞俳優・篠原篤、第89回キネマ旬報ベスト・テン表彰式にて
新人賞俳優・篠原篤
[シネママニエラ]俳優の篠原篤が2月13日、映画『恋人たち』の演技が新人俳優賞として認められ、「第89回キネマ旬報ベスト・テン表彰式」に出席し、「今日の日がくることは夢にも思っておりませんでしたので、本当にあきらめずに続けてきて良かったなと思っています」とため込んでいた思いを一気にはきだした。

映画『恋人たち』心に傷を抱えながらも、幸せを求めて生きる!

本作は通り魔殺人事件によって妻を失った男、そりが合わない姑と自分に関心をもたない夫と暮らす平凡な主婦、同性愛者で完璧主義のエリート弁護士という、心に傷を抱えながらも、幸せを求めて生きる3人を捉えたもの。

メガホンを執った橋口亮輔監督も、今作の撮影を述懐。「インする前に、彼に言ったのは「うまくやろうと思わなくていいから。映画をご覧になった方たちが、『主演の俳優下手くそだったねぇ、でも最後になんか泣いちゃったよね』と言ってくださったら成功なんだから」と。「彼に求めたのはただ泣く、ただ怒るという強い感情だけ」が必要だったと明かす。

恭しく賞状とトロフィーを受け取った篠原。「今回は新人賞ということですが、わたし先日33歳になりまして。20代の頃、お芝居をはじめたばかりの時を思い出していました、自分でいうのもなんなのですが、僕は本当にお芝居の才能がなにひとつないなと思いながら、必死に、複雑な思いのまま20代を過ごして。30歳までにやれることをやろうと、でも30歳を過ぎてもなかなかチャンスがなく、俳優業をやめる才能もありませんでした。今日の日がくることは夢にも思っておりませんでしたので、本当にあきらめずに続けてきて良かったなと思っています」とため込んでいた思いを一気ににはきだした。

後半の重要な位牌シーンは「終日、撮って。終わった瞬間に、監督が泣きながら抱きしめてくれまして、その日の事は本当に一生涯忘れないと思います」と振り返った篠原は、「まだまだ俳優としても一人の人間としても未熟でありますので、学ぶべきことを一つ一つ学んで精進して、また映画づくりに参加させていただければと思います」というコメントに、場内からはあたたかな拍手が起きた。

ちなみに、橋口監督はこの式の前に「ニノ(第89回キネマ旬報ベスト・テン主演男優賞の二宮和也)だよ。どうする? かたやジャニーズのニノ、無所属のシノ。3年前に会ったときに、漫画でいったら額に縦線がある状態だった。こんな日がくることを想像できた?」と、緊張をほぐしていたという。さらに篠原には「おめでとう!これがスタート」だとエールを贈った。この流れから、「ニノとシノ」が固い握手する一幕もあった。

映画『恋人たち』予告編

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